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HuTimeの活用事例

HuTimeは様々な研究分野で活用されています。一例として、過去のH-GIS研究会で取り上げられた研究事例を紹介します。これらがHuTimeを、何に、どのように使うかのヒントになれば幸いです。

地域研究-複数の史料からの解明

複数の歴史史料(歴代宝案、唐船輸出入品記録数量一覧、長崎の唐人貿易)を用い、中世から近世にかけての東南アジアと日本の間の交易の実態をHuTimeを使って読み解いたものです。それぞれの史料に記載された情報を時間軸に沿って並べることにより、どのような品目がどのように日本に運ばれてきたのか、また、各国の政治情勢の変化により交易がどのような影響を受けたのかなどを明らかにしています。

参考文献

類似の活用事例

HuTimeの事例

琉球・暹羅の咨文

HuTimeの事例

各国の時代変遷を比較


環境学-計測データと文書資料をつきあわせる

琵琶湖を題材に、環境変化や災害に伴って県政や社会がどのように反応したのかを検証したものです。HuTimeを使うことにより、水位や水質などの数値データと県議会の会議録などの文字資料のデータを時間軸上で直接可視化し、時系列で追跡することを可能にしています。また、様々な組織がまとめた年表資料を特定のテーマに沿って新たな年表として再構成し、解析に用いています。

参考文献

類似の活用事例

HuTimeの事例

環境データと社会の状況とを比較

HuTimeの事例

複数の年表から赤潮の記事を抽出


保健衛生-資料収集への活用

総合地球環境学研究所の研究プロジェクト「熱帯アジアの環境変化と感染症」において、中国の住血吸虫症に関する資料を収集する際にHuTimeが利用されました。集めた資料がカバーする範囲をHuTime上で可視化することにより、調査の初動段階で資料の全体像を速やかに把握するとともに、収集漏れの発見や重点的な検討が必要な時間範囲などを明らかにすることが可能になりました。

参考文献

HuTimeの事例

住血吸虫に関する資料


その他の利用事例

研究への応用

大学の講義での利用や紹介

  • 奈良大学
  • 大阪市立大学